集中投資と分散投資について

投資の手法には集中投資分散投資の二種類があります。どちらもメリット、デメリットがあります。

集中投資と分散投資の違い

集中投資は、持っている資本を一点集中させて投資する方法で、分散投資は、なるべく違う分野にばらけさせて投資する方法です。どちらにもメリット、デメリットがあります。

集中投資

集中投資をすることにより、計り知れないメリットを生じさせる事があります。例えば企業の大株主になり、経営権を握る(M&A)といったものです。これにより、本来株を持つだけではコントロールできないリスクをある程度自分達でコントロールできるようになります。

例えば合併や、経営権を握る事で、シナジー効果を生んだり、自社の資源を有効活用することができるようになり、投資先企業の業績を確実に伸ばせるという見込みの元投資すれば、成功確率が格段に上昇します。このような戦略的な投資はキャピタルゲイン狙いに大いに活用することができます。

また、めったにない絶好の投資チャンスが訪れた時に一点集中投資すると、計り知れないリターンが跳ね返ってきます。例えばリーマンショックによる世界同時株安時などはまさに金持ちへの扉が開かれていた時期といっても過言ではありません。そのような時に集中投資した投資家は大きく資産を増やした事でしょう。

対する集中投資のデメリットとしては、経営権を握るために多くの資本が必要であったり、万が一投資に失敗した際にダメージが大きい事が挙げられます。

分散投資

分散投資によるメリットは、一定のリターンを保ちつつもリスクを極限まで軽減することができるといった事です。例えば値動きが対照的な株を2つ買うと、値動きによる一時的な価格のブレを抑える事ができつつも、2社とも業績向上による長期的な株価の値上がり益を享受する事ができます。

他の方法としては、値動きがまばらなセクター別に分散投資したり、国や地域別に分散投資することで価格変動リスクを軽減させる事もできます。複数の企業を持てば、万が一一社がが倒産しても受けるダメージは少なくて済みます。

また、時間の分散をする事で値下がりリスクを軽減させる事ができます。いきなり全額投資するのではなく、下落時に備えてある程度のお金を用意しておけば、値下がり時に追加投資をする事ができ、資産の平均取得単価を下げることができます。

対する分散投資によるデメリットは、多くの資産を同時に買うことになるため、手数料がかさむことや、複数の資産を同時に管理する必要があるため手間がかかるといった事が挙げられます。また、享受できるリターンも平均的になるため、大きく儲ける事はできません。

集中投資も分散投資もケースバイケース

このように集中投資も分散投資もメリットデメリットがあります。集中投資をすべきか分散投資をすべきかの大きな問いとしては、投資によってリスクをどこまでコントロールできるか、投資の成功率は高いのかどうかという事です。

先述した通り、M&Aにより自社が投資先企業をコントロールすることが可能になり、かつ確かな事業計画と業績を伸ばせる見込みがあるのであれば、集中投資を行うことで莫大なリターンを得られる確率は非常に高まります。この場合は大いに集中投資に挑戦すべきでしょう。

しかし、個人投資家が限られた資本を投資するのであれば、外部からリスクをコントロールできる範囲が狭く、将来的に値上がり益を享受できるという確信が得られないので、分散投資の方が向いているかもしれません。その中でも、例えば突然のショックにより日経平均株価が底値付近まで一気に下がった場合には、将来的にはそれよりも値上がりしている確率が高くなるので、日経225などに連動するインデックスファンドなどに一転集中投資するのは非常に面白い投資になり得ます。

個人投資家は基本は分散投資

大企業でない限りはM&Aなどできませんし、弱者は弱者なりの戦い方をしなければなりません。基本は堅実な分散投資をすべきです。

分散投資には、3つの分散方法があります。

  1. 投資商品の分散
  2. 投資先の分散
  3. 時間の分散

1. 投資商品の分散

金融商品には、株、外貨、不動産や債券など、様々なものがあります。これら複数に分散投資すれば、それだけリスクを軽減させることができます。しかし、それぞれ享受できるリターンが異なるため、投資目標も考慮に入れた上での分散が必要です。

2. 投資先の分散

同じ株でも、国、地域や業種などを分散させることでリスクを軽減させることができます。見込みのありそうな企業に分散投資する事もできますし、値動きが真逆な企業に分散投資することもできます。

3. 時間の分散

投資する時間を分散することで値下がりリスクに備える事ができます。ドルコスト平均法や、ナンピン買いといった手法があります。

それぞれをうまく分散投資させることで、リスクの少ない堅実な投資が可能になります。

集中投資と分散投資についてまとめ

集中投資も分散投資も、それぞれメリットとデメリットが存在します。集中投資はリターンが大きい分、リスクも大きくなります。リスクをどの程度コントロールできるか、投資成功率が高いかなどが判断基準になります。分散投資は、リスクは限りなく減りますが、リターンも平均的になります。基本的には個人投資家は分散投資をすべきです。ただし大きな下落時などは絶好の投資チャンスになりやすいため、集中投資も面白いです。

分散投資には、1. 投資商品の分散、2. 投資先の分散、3. 時間の分散という3つの分散方法があります。それぞれを上手く使ってリスクを減らしつつ堅実な投資を心がけてください。

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